
ひだまりの家の保育
●保育の理念 〜小規模保育への想い〜
★基本理念
日本の古いことわざ「三つ子の魂百まで」のように、0歳児から2歳児の脳は、一生のうちで一番発達する時期と言えます。この乳幼児期に一番育つのが、感情の脳と言われる「大脳辺縁系」という脳です。気持ちすなわち感情の脳と言われています。
子どもたちは、安心できる親をはじめとする身近な大人を基地にして、面白そう、やってみたいな、これ何だろう、不思議だなと、豊かな感性(感じる気持ち)を育んでいきます。
そうした気持ちを育む脳は、子どもたちだけの力では育ちません。子どもの気持ちを読み取り、受け止め、共感してあげる親や身近な大人がないと発達しないのです。
親や身近な大人との間に結ばれた気持ちのやりとり「愛着の絆」が結ばれる毎日の保育や子育ての生活があってこそ、子どもたちの健常な成長と発達が保障されるのです。
やがて、ことばの脳と言われる「大脳」が育っていきます。ものの名前を覚え、道具をうまく使いこなせるようにもなります。目の前になくても、あるように想像して考えられる、もし自分だったらと置き換えて考える「抽象的思考」が育ち、「こうすればこうなる」と因果関係で考えられるようにもなります。ただ、これらの「大脳」で考える理屈は、気持ちが伴わなければ、理屈は分かるが気持ちがついていかないという悲しい状況に陥ってしまいます。
ひだまりの家では、「乳幼児期を生きる」子どもたちに、親や身近な大人との応答的な関係性を大切にした保育や子育て支援をしていきたいと考えています。一人ひとりの子どもと保育者の応答的なかかわりを大切にし、子どもたちの良心・同情・共感・愛情のやり取りなど、人間関係づくりの基盤を培い、恐怖・不安・怒りを抑える自制心などを養うことにもつながると考えているのです。
だからこそ、少人数で、お家のような、ゆったりとした雰囲気のある環境を整え、子どもたちのサインに敏感に反応し、心の基地となることに喜びが感じられる保育体制を整えてます。
また、ひだまりの家は、岡田地区のさまざまな皆さんの応援で誕生しました。地域の方々との豊かな交流を通して、自分のまわりにある温かい気持ちに気づき、親も子も自己肯定感を育むことができる保育や親を支援する子育て支援を進めていきたいと思っています。

●子ども像